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自分を信じてやっていくというのは、ものすごく怖いことでもある。

誰でも、急に自信がなくなったり、全く前向きに考えられなくなったり…そんな「嵐の中に突然入ってしまう」ような瞬間があると思います。

いつの間にか忍び寄ってくる時もあれば、「あ、なんかやばそうかも」とヒヤリと予感がするときも。

1月半ばから久しぶりにドップリとその嵐にのまれてしまい、文章を書くことがさっぱりできませんでした。

毎日手帳にちょっとした自分の状態を書いているのですが、そこに並んでいた言葉たちは
「ずっとしんどい」「胃がいたい」「メンタルやれらてるばい…」「自己否定しかしてない」

旦那さんに「何も言わず胸を貸してくれ!!」とお願いして存分に泣かせてもらったりも。

振り返ってみると、12月にブログをオープンしてある種の燃え尽きも原因の一つだったような気がします。

お店などもそうだけど、オープンまでは「この日に開店する!」という目標に向かってひたすら準備をする。そして達成感と共に開店なり公開をした後は、淡々と続けていくのみ。

noteをやめてブログに移行してきましたが、「どんな風に書けばいいか」日に日にわからなくなってしまって。

一体わたしの文章って文体ってなんだったっけ…?

思い返せば、全くの1から文章を書くことは5年ぶりのこと。

noteを始める前はずっとFacebookとアメブロを更新していて、この時は「読んでいるのはほぼ知り合いだけ」という状況でした。

わたしがどんな見た目で、どんな言動をして、普段の空気感はどんな風なのか…そんな情報を先に得ている人しか読んでいなかった。

だからいつも書いていたのは、知り合いが読むことを前提とした文章。

その後、ライターとして仕事をしてみようと開業届けを出して、noteに文章を書いて発信するように。

noteを始めた頃の文章を読み返してみると、ちょっと恥ずかしいくらい知り合いにしか伝わらないノリで書いてます。

「あー!このノリで書いても伝わらん!あかん!ちょっと考えよう」と思って試行錯誤しながら、noteで5年。

そしてこの5年の間にフォロワーさんが増え、ちょっとずつ「イトウカヌレはこういう文章を書く人」というイメージができていったんだと気づきました。

Facebookなど身内限定で書いていた頃ほどではないにしろ、「この人はこんな雰囲気だな」と知ってくれている人の中で書いていたということ。やっぱり無意識にそれを頼りに文章を書いてた部分があったんだと思います。

自分で立ち上げたこのブログは完全独立の1人経営のお店みたいなもの。

どの方向に向かっても、どんなことを書いても本当は自由なはず。そしてわたしは好きなことを好きなようにもっと自由に書きたくて、必死にブログを作ったのに。

それをたった1ヶ月くらいの間に、忘れかけていました。

朝の清々しい中ですっくと立つ木々。こんな風に凛としていたい。
どんな時もすっくと立っている木々を見ると、自分もそうありたいなと思う。

このタイミングで、ア○センス(広告収益を得られるGoogleのシステム)の不合格通知も届いたので、さらに迷走しかけたりもして。

ブログの運営方法を検索すると、いかに収益化するかのノウハウが大量に出てきます。

価値があるもの、つまり情報
有益なことを書いているのか?
誰もあなた自身に興味なんてない。

そんな文章を大量に読んでしまったものだから、自分がだんだんと薄い氷のような無色透明のすぐに割れそうな、とても心許ない存在のように感じて。

わたしは、自分の感覚とこれまでの経験から得た形のないものをずっと言葉にしているので、ブログ運営という観点から見れば、価値の高いコンテンツとはみなされないらしい。

だから何や?!
わたしの価値はわたしが決める!
もう知らん!!
好きにやってやる!!!

収益化のことを一通り調べて現実を見て悶々とし、もういよいよ胃が痛すぎて無理かも…となったとき、一気に吹っ切れた瞬間がやってきました。どん底に足がついたんでしょうねー!

わたしは「宝物フォルダ」を持っていて、そこには記事にもらった反響や、DMで送ってくださった暖かい言葉、友達が送ってきたくれた嬉しいLINEなどがスクショで保存されています。

これまでもらったものを全部読み返しました。

そこには、わたしの文章をずっと読んでくれている人たちの言葉がありました。

最終的に出た結論は…

想像もできない誰かを思い浮かべるのではなく、書くことが好きな自分自身と、いま「カヌレの文章好きです」と言ってくださる人たちのために書こう。好きになように。のびのびと。

そこに「もっとこうあらねば!もっともっと!」と余計なものをくっつけだしたから、よくわからんくなったんだ。そういうノイズ的なものを捨てよう。

成長するため、拡大するために適した戦略は確かにあるのだろうけど、嫌になってやめてしまったら何も残らない。原点に帰ろう。

好きで始めたことなんだ。
ずっと好きでいたい。

もちろん現実的に考えれば、戦略立てて収益を得るにはどうしたらいいか?を考える必要はあると理解しています。

でも、運営ノウハウや収益化だけに奔走して、好きなことを書けなくなってしまったら、本当に元も子もない…!!必死にこの場所を作った意味が無くなってしまう。

より自由に表現したくて本当に必死に頑張ったのに、自分の手でつぶしかねない。

ここで正直に言葉を綴ることが何より大切。飾らないわたしを新たに知ってもらうことが。きっとそこから広がることがあるはず。

この曖昧でノウハウもない道を進むのはめちゃくちゃ怖いです。どこを見ても正解が書いていない。

自分を信じてやっていくというのは、ものすごく怖いことでもあるんだと今回のことで知れました。

いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。きっとあなたのコメントやDMも宝物フォルダに入っています。

自分が書いたことに共感してもらったり、嬉しい言葉をもらえることって本当にすごいことです。

日常生活の中ではなかなか無かったりするので、自分自身も相手の素敵なところはどんどん言葉にして伝えたいなと改めて思いました。

色々と不安定な部分もあるわたしを決して否定せず、受け止めてくれるクマさんも、ありがとう。わたしよりよっぽどわたしの可能性を信じてくれて、ありがとう。

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