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誰かの言葉や発信を、自分の感覚より上に置かない。

初めてブログを書き始めたのは、大学の頃。

同時並行で2つ書いたり、飽きたら削除してまた新しいテーマで書き始めたりなどなど、4年間好き放題にネット上で文章を書いていた。

母に「このソフトでブラインドタッチを練習しなさい!」と名探偵コナンのタッピング練習ソフトを渡されたけど、そのソフトに頼らなくても、いつの間にかすらすらと手元を見ずに打ち込めるようになった。ブログを書きまくっていたおかげで!

好きな本だけをひたすら紹介するブログ。
歌舞伎のことだけ書くブログ。
日々のことをゆるゆると書く日記ブログ。

気軽に身軽に自由に!書き続けていたのだけど、なんであんなに毎日飽きず、楽しく、苦も無く、書き続けていられたんだろう。

あの頃は「これ好き!」「今日はこんな日だった!」「こんなことがあってこう思った」と発信することになんの抵抗もなかった。

✳︎

それから約20年近くたった38歳のわたし。

何かの感想を書こうと思っても、「う。。」とブレーキがかかる。

このテーマは書いて大丈夫か?本当にいいんか?と自問自答ばっかり。

なんでこうなっちゃった?

大量に目にして取り込んでいる誰か発信の情報が、かなり、かなーーーーり影響していると思う…!

読んだ本のタイトル。好きな音楽。好きなアーティスト。感動した映画や演劇の作品名…TwitterやGoogleに入力すれば、山ほどの感想やレビューが出てくる。

こんなに溢れかえっている中で、自分が書く必要なんてないよなあ…

「役に立つことを」
「有益な情報を」
「あなたの日記なんて誰も読みません」

うう…この文章を書いてアップしてええのだろうか…

わたしの脳内にはこの言葉たちがこびりついてしまっていて、何を書く時も常に監視されている。

あの頃は周りでブログを書いている人はほぼいなかったし、今のように「誰でも」「どこでも」発信していた時代じゃなかった。

だから誰が優位で、フォロワーが多くて、インフルエンサーで、みたいな序列めいたものもなかった。

大量の人が集まれば、そこでうまくいった人、うまくいっていない人が生まれ、うまくいった人はそのノウハウを発信するようになる。

それがどんどん力を持って、そうじゃない人は「うまくいくためには、あの人が言っている通りにやるべき」と思うようになる。

そしていつの間にか、自分の感じた気持ちや感想や、「こうしたい!」という感覚よりも、あの人の言っていることの方が正解なんだろうな…と思うようになってしまう。

✳︎

わたしは去年まで、noteという大きなコミュニティの中で書いていたけど、こういうことは書きづらかった。

人気のある書き手、すでに著名な人がnote内にたくさんいたから、「は?何言ってんの?そんなに大きな存在じゃないくせに」と責められるか笑われるかしそうで。怖かった。

もちろん、たくさん支持されている人にはその理由があって、「こうすればうまくいくよ」というやり方や在り方を学べば、得られることもたくさんある。

それを理解した上で、わたしは、いま、もう一度、大学時代に自由に好きなことを書いていた頃に戻りたい。

誰の目を気にすることなく、自分で自分を監視することなく、感動したなら素直に表現して、書きたいテーマを書く。

簡単なことなのに、いつの間にかすごく難しいことになってしまった。

仕事として文章を書き始めたのがきっかけだったのか、note時代に、人気の書き手になりたい!という欲求が大きくなりすぎてしまったからか…

自分自身が「あの感覚」を取り戻さないと、いつかわたしも、「有益なことを書いてますか?」「役に立つことを書いてるんですか?」「誰もあなたの日記なんて読みませんよ」と指摘する存在になってしまうと思う。

この言葉たちはひとつの真実だろうけど、あなたはあなたの感覚を信じて書いて欲しいです!と言える書き手でいたい。書きたくないことは書かなくていいし、軽くやってみてください!と。

そのためにいま、隙間でうまいこと咲けないか…と模索中。

何かに特化していないように見えて、このブログに来てもらうと何かを持って帰ってもらえる…それはわたしの場合「ちょっと気が軽くなる」「ちょっといい気分になる」「まあええか、今日は寝よう、休もう」と思ってもらえること。

隙間というのは、世で言われている成功パターンとは外れた場所。そこで根を張って、こっそり好きなことをする。そして「お、いいやん♪」と共感してくれる人がちょっとずつ集まってくれたら…!

なーんて想像していると、気持ちがホクホクしてくる。

とにかくわたしは情報を取りすぎなので、そこを1番気をつける。あえてノウハウ系を読むのはやめてみようかな。

ブログ自体を整えるためにはテクニックが必要だからそこはありがたく情報をいただくけれど、文章についてや発信については、自分の感覚を信じてみる実験をしてみる。怖いけれどね。

自分に1番厳しいのは自分だから、「お前ごときが何言ってんの?」と即ツッコミが来るんですよ。セルフツッコミが。関西人やからそりゃもう速いで。光速よ光速。

相手へのツッコミも速いけど、自分に対してはヤバいくらい速い。特技!セルフ自虐!

そんな特技は、この辺でほんまやめてもろて!!あなたも一緒にやめようね〜✳︎

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